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全ての実習生が笑顔で帰国できるように⑥

こんにちは。
奈良県プラスチック成型協同組合のホームページにようこそ。
専務理事の西岡です。

6.おわりに
しばらく経って、実習生の心内を考えると「結果的には、ああした方がよかったのでは。」と感じたこともあります。担当した直後には、実習生の涙に誤解したこともありました。計画的な実習生もいました。ヒトを扱う難しさを体験させて頂いています。しかし、ヒトを扱うのは楽しいですし、何よりも送り出し国との親善に貢献させて頂いている喜びがあります。
ここでは、現状の事業環境を容認したうえで、考え方の変化を提案しています。実行にあたり、決して多額の出費を伴うものではありません。ヒト本来の愛や思いなど情に訴えるものが根幹です。お互い、培ってきた考え方や生活様式を超えようとすれば、心情を分かち合えることが最短です。相手が変わってしまって元に戻ることが期待できない以上、こちらが変わるほかないと思います。いや、本当はこちらが変わってしまって、元に戻るだけかもしれません。
「損して得取れ」の精神は大好きです。本事業が、受入企業の経営によりプラスになればとずっと思っています。全ての実習生が笑顔で帰国して欲しいとずっと思っています。
<終わり>
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全ての実習生が笑顔で帰国できるように⑤

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5.今後の展開
 現在の実習生のレベルが低下しているから、送り出し国を変えれば元のように有効な受入れ事業になるのではという考えがあります。経済格差のみが実習生受入れメリットであれば、当面の利益を確保するには最短の方法かもしれません。現に、受入れ企業の要望に沿って、組合では何社かの中国からベトナムへの移行手続きを開始しています。しかし、後進の追随スピードは予想以上に早いものです。システム的に手を入れなければ、今回、受入れ開始10年で体験した課題の多くは、すぐに味わうことになるかもしれません。
本事業には、開発途上の若者を招いて、プラスチック成形及び付帯技術を供与し、母国の経済発展・産業振興の担い手となる人材育成を支援するという大きな名分があります。一方で、企業は、一定の経費を払っての受入れですので、十分に元を取りたいとの気持ちもあります。受入れの過程で、組合員の慢性的な経営課題を一時的にも補完できれば、両者にとって意義のある事業となります。実習生受入れの意義やメリットを明確にしたうえで次への展開が見えてきます。
この機会に、自社の受入れ体制がどうなっているかは、是非チェックしていて欲しいと思います。受け入れ時や更新時の書類作成は煩雑ですが、組合でお手伝いはできます。送り出し機関との折衝も組合の業務です。一旦、企業で実習が始まってしまうと、組合の巡回では全ての実習生に目が届きません。事が起こってからでは、後手を引いて効果的ではありません。円滑な事業推進には、きちんとした企業の観察力に勝るものは考えられません。
<続く>

全ての実習生が笑顔で帰国できるように④

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4.提案の実行
 実習生にとって、居心地のいい環境を提供することが、本事業を活用する秘策だとしたら、経費がかさみ、堅苦しいばかりで誰もが本事業参入に躊躇するかもしれません。逆に、普通のことさえしていればいいのだという考えが先行すれば、少しは肩の荷が降りるかもしれません。企業のおかれている現況からして、本事業はもっと拡大しても良いかと思います。
考えてみれば、実習生のほとんどは、20代前半の理屈好きな生意気盛りの若者です。われわれが皆そうであったように、血気盛んで、自己主張も強く、一旦言い出したことは譲ろうとはしません。一方で、長らく親元から離れた思春期のホームシックの患いから、不安な日々を送っていることもあります。嫌なことや不必要なストレスは忘れさせてやらないと、後がもちません。
制度の創成時から本事業にかかわっている先輩から、「社長が担当任せにしている企業には何かと問題が起きますから十分に気を付けるように。」とのアドバイスを受けたことがあります。実習生にとって、社長は特別な存在であることは間違いありません。実習生にとって、同じ言葉であっても、社長から直接聞くのと担当を経由して聞くのとでは重みが違います。
多忙さもあり、こんな些細なことにはかかわっておられないというのが本音だと思います。しかし、事業の実施主体者に名前が掲載されているか否かに拘わらず、要所要所でできるだけ温かくかかわって頂ければ、事業の成功が確信できます。私の親への体験からして、実習生の親になったつもりで接していただけることが重要だとつくづく思っています。
<続く>

全ての実習生が笑顔で帰国できるように③

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3.課題減少への対策
 実習生の中途帰国は、受入れ側の期待を大きく裏切ることになります。受入れ側は、3年間の実習活動を前提に準備しているからには当然です。最近の中途帰国の増加傾向を抑制するためには、実習生にとって魅力ある実習生活となっているか否かは非常に重要です。ご承知のように、プラスチック成型品の製造現場は非常に厳しく、今の日本人の若者では集まりにくく定着しにくいといった現実があります。なぜでしょうか。ここに、対策の糸口が見えている様な気がします。若者気質は、国籍に関係なく通じるものがあります。日本人であれ、外国人であれ、魅力ある職場は、同じだと思います。日本人に好かれる職場であれば、実習生の中途帰国抑止になるのでないでしょうか。
 全ての面で、実習生は特別なのだといった考え方を捨てるべきだと提案しました。可能であれば、日本人を採用するのがベターです。言語や慣習の違いによるトラブルは皆無となるでしょう。たまたま、何かの理由で、実習生に日本人の代替をお願いしていると考えた場合、若くて、2年目以降の夜勤を嫌わない、必要以上の休みをとらない、何もなければ3年間は辞めない、すなわち、これは質のいい若年労働者の評価事由です。もはや、金銭的なメリットを期待する根拠は希薄となります。
実習生の特徴として、横のつながりが大きく、その中でよく他社と比較します。実習生にかかる設備(ハード)や業務体制(ソフト)を決定する場合には、自社の実習生にとって自社のどの部分が他社の実習生に自慢できるのかを念頭にすべきでしょう。仕事場、住居、周辺の環境、仕事の難易度、日本人従業員との交流、上司の指導力、先輩実習生とのかかわりなど何か突出して魅力的なものがあれば、より実習継続への原動力として機能すると考えます。
 実習生に対して、金銭的にも物品的にも過度なサービスは必要ありません。むしろ、弊害になる場合すらあります。法的には、実習生は一般従業員と同等に扱うことを要求しています。魅力ある職場には意欲が漲っています。日本語の習得にも効果があるかもしれません。たとえ、日本語の理解度に多少の不自由さがあっても、相手の言葉目線の高さは微妙に感じるものです。対等な関係を構築することがウィンウィンへの第一歩ではないでしょうか。
 <続く>

全ての実習生が笑顔で帰国できるように②

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2.事業の現状
 実習生の受入れは、実習実施を希望する企業(組合員)が組合に受入れを要望してスタートします。組合は、直ちに送り出し機関に求人応募し、準備が整うと面接を通じて実習生を確定します。同時に、公益財団法人国際研修協力機構(JITCO)を通じて入国管理局に在留資格申請を提出します。審査を得て、概ね、面接から約6ヶ月後に来日が実現します。
この間、実習確定者は3~4ヶ月かけて、本格的に日本語や日本の生活様式等を学びます。最近の実習生では、このあたりの習得レベルに不満があるようです。入国後、1ヶ月間は組合にて集合講習を実施し、更に日本語能力の積み上げや交通、労働、入国管理のルール、企業での服務姿勢等を習得し、技能実習が始まります。実習期間中は労働法の順守が求められます。
組合では、2002年4月に受入れを開始してから2013年7月までに中国人実習生を累計で480名(延べ146社)を受入れています。そのうち、46名の実習生が3年間の期日終了に至らず途中帰国か行方不明で中断しています。とくに、2010年以降では、34名になります。原因別では、体調不良を含めた自己都合が25名にのぼります。大半が、嫌になったから帰ってしまったということになります。
受入れ初期では、送り出し側との経済格差が大きく、入国実習生のハングリーさに期待するところが大でした。ほとんどの実習生に、何があっても3年間は我慢して母国に帰れば、以前とは違った生活が待っているとの考えがありました。実際、帰国後に家の新築や、生活レベルが一新した事例を多く確認しています。これは、実習生を3年間引き止めるに十分な動機であり、学ぶことに貪欲な態度は企業にとっても都合のいいものでもありました。両者の思いがマッチすれば騒動の発生はなく、トラブルに発展することなど考えられない状況でした。結果、とくに初期の実習生とは帰国後も交際の続いている企業も多くあります。
しかしながら、この10年間の送り出し国の急激な経済発展は、実習生の様変わりという事態を招いてしまいました。一部で、人生の先を見据えたひたむきさは影をひそめ、自由奔放な楽しみやわがままが目立つようになってきたと言われています。仕組み的にも何ら強制的に引き留める手段を有しない法環境は、実習を頓挫させる要因となってきていることは確かだと思います。
<続く>

全ての実習生が笑顔で帰国できるように①

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猛暑が続いています。吸水と空調で健康にはくれぐれも注意をお願いします。今日は5時前に起きて、出勤前に墓参りを済ませました。組合企業もお盆休みでしょうか、集合講習もないので、朝から静かです。

お盆が明けますと、支部長会や西プラの懇願会があります。この次の週は、大連に出張します。その次の週は、ベトナムに出張となります。一気に動き出します。
技能実習生の受入れを円滑に推進できるよう頑張っています。少し岐路に立っている感じです。受入企業の経営によりプラスになればとずっと思っています。全ての実習生が笑顔で帰国して欲しいとずっと思っています。

1.はじめに
組合が実施している外国人技能実習生受入れ事業(本事業)に携わって2年が経過しました。その間、いろいろな問題が発生しています。中でも、実習生の中途帰国の対応には苦慮します。原因が明確で納得できるのであれば簡単に解決できますが、いろいろな形で後々に引きずっている案件もあります。
本事業は、1993年に創設され、現在の事業スキームは、2010年から施行されています。それまでに比べ、実習生の自由度に大きな違いがあります。わが国や送り出し国の経済状況も変わりました。問題部分を分析整理すると、どうもこの大きな変化に関係者の思いが追随できていないところに問題の発生源があるように思います。
<続く>

お初

こんにちは。
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もうすぐお盆休みに入ります。猛暑が続く予報となっています。吸水と空調で健康には十分な注意をお願いします。7月25日入国の集合講習も続いています。慣れない日本の気候で大変でしょうが全員頑張っています。

昨夜は、7日盆ということでお寺に行ってきました。阿弥陀経と正信偈のあと住職の法話がありました。お寺にとっても先の住職が春にお浄土に往かれての初盆となります。その中で住職から老僧の姿が2,3紹介されました。老僧は非常にお洒落で几帳面な方だったようです。近くの郵便局にさえ、クリーニングで糊のきいたシャツとプレスのきいたスラックスに着替えていかれるという徹底ぶりだったようです。昨年の夏は、かなり衰弱されていましたが、それでも日課として境内を散歩されていました。散歩中に檀家の人らに遭うことが楽しみだったようです。「今日は、誰誰さんに遭った。」と家族に報告されていたようです。
7月の誕生日プレゼントとして家族からストローハットが贈られたようでした。確か、去年の夏に私はお寺に行った時、散歩中の老僧にお逢いしまして、上品で似合いの帽子をかぶっておいでだなと感じたことがありました。そのまま、小1時間ほど日陰で雑談しまして、お暇しました。昨夜の住職によりますと、老僧はあの帽子を大いに気に入られていたようで、家族のへの報告が、嬉しそうに「誰誰さんに似合っているといわれた。」に変わっていたようです。日記にも書かれていたようで、私の妻は十人目だったとか。
法話後は、私自身、似合っていると気付きながらなぜ言わなかったのだろうと少し後悔の気分になりました。いや、ひょっとしたら私の視線や顔つきから心内を気付いて下さっていたか。今となれば確かめることもできません。
子どもの頃、仲のいい友達が散髪した翌日は「お初」挨拶代わりに後ろから軽くポンとしたものでした。「さっぱりしたな。よく似合っているよ。」との意思表示であったと思います。大人になって、なかなかこういったコミュニケーションが出来なくなりました。仕事に直接かかわりのないことは、とくにそう思います。最初に言わなければタイミングを逃してしまいます。
以心伝心も聞きますが、今の時代でこそ、一言添えることは重要ですね。
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